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             仏教の視点で人間と社会を考える ぶっけみょうほうじっく

妙法十句入門 -四十二文字の題目-

  妙法十句入門-四十二文字の題目-
吉田 道雪 著
★業者の求道記憶。
十句観音経は小法華と呼ばれている、
それ故、妙法十句であり、四十二文字の
題目なのである。
本書は直接経文に当たりながら、二経の
繋がりを明らかにする。
ジャンル 思想・哲学
ISBN 978-4-86476-668-5
ページ数 218ページ
判型 並製本 A5判
発売日 2019年1月29日
電子書籍版発売日 2020年9月23日
価格定価 880円(本体価格800円)
電子書籍版価格 550円(本体価格500円)

 心を強くしたかった。あくまでも現世利益的な動機で私は仏教を学び始めた。二十歳の時であった。一浪して大学に入ってみたものの、大教室の中で孤立し家と教室を往復するだけの日々が続いた。こういう時に出会ったのが岩波新書の「仏教」(渡辺照宏著)であった。欲望を棄てれば心は強く自由になれる。私は実践した。しかし、ますます孤立し、孤独は深まった。そして、切羽詰まったのだと思う。卒業の三か月ほど前のある冬の日、ある種の回心をする。この時、二十三歳。以来、三十有余年。途中、多少の寄り道はあったが、仏教を学んできた。師はいない。だから、遠回りになったのかも知れぬ。しかし、これが宿世の業縁なのだから、遠回りでも仕方がない。仏は決してお見捨てにはならなかったからである。

 平成三年に妹、同八年母を亡くした。ところが、仏は母と妹をとおして私を十句観音経の信心にお導き下さった。今、ここに「妙法十句(みょうほうじっく)」とは、十句観音経・十句四十二文字の中に法華経一経の全功徳が約(つづ)まっているというのである。日蓮聖人は七字の題目の中に法華経の全功徳が約まっていると言われたが、この意味で、妙法十句は「四十二
文字の題目」である。まずは四十二文字に参ずることが大切である。法華経の信は「信解」の信でなくてはならぬ。つまり、身体(からだ)で理解する。その上で、信ぜられてくる。これを信解の信というのである。これが十句観音経に参ずるということである。

(はじめにより)

  序・仏教の現代的諸問題

  第一部・仏教の死生観
   一.日本人の死生観〜魂振りと魂鎮め
   二.釈尊(インド人)の死生観〜業と輪廻
   三.親鸞聖人の死生観
   四.道元禅師の死生観
   五.日蓮聖人の死生観
   六.白隠禅師の死生観

  第二部・妙法十句
   一.失われた四十年…何を誤ったのか
   二.観世音 南無仏
   三.与仏有因 与仏有緑
   四.仏法僧縁 常楽我浄
   五.朝念観世音 暮念観世音 念念従心起 念念不離心

(あとがき)

仏教入門-バラモン教・ウパニシャッド・仏教-


  仏教入門 -バラモン教・ウパニシャッド・仏教-
吉田 道雪 著
★日本で最も分かりやすい仏教入門書
仏教は宗教である。本書で著者が主張したかった
一点もそこにある。釈尊は当たり前のことを当たり前に説いたにすぎない。生まれた者は必ず死ぬ。
ジャンル 論文・学術書・参考書
ISBN 978-4-86476-584-8
ページ数 292ページ
判型 並製本 A5判
発売日 2018年4月24日
価格定価 880円(本体価格800円)
電子版書籍発売日 2020年9月23日
電子書籍版価格 550円(本体価格500円)

 宗教にはそれぞれそれを生み出した民族なり社会の「死生観」がその根底には必ず存在している” ということが前著「妙法十句入門」の前半においての私の主張したい事であった。仏教のそれは「業と輪廻」(因果の道理)である。そして、そのような死生観はこの日本の国土には存在しないのであるから、我々日本人はそれを学ぶのでなければこれを修得することは出来ないとも述べた。祖師方の教えのいくつかを検証する中で、これら先達方の思想の根底にも「業と輪廻」という仏教の死生観が確かにあったということを賢明な読者諸兄姉におかれては理解していただけたと思う。

 一方、そのような死生観はどのような社会的・宗教的な状況を背景として、インドの地に生まれ、育まれていったのか。そして、かかる宗教的社会的状況の中で、釈尊はいったい何を悟られ、何を説かれたのか。その教えの基本・骨格は何なのか。大乗仏教そして法華経にその精神はどのように受け継がれていったのか。はたして、自分はそのような事柄をきちんと理解しているのか。こんな疑問が沸いてきた。

(はじめにより)

第一部・インドの宗教
T
.ヒンドゥー教
  ヒンドゥー教の意味
  ヒンドゥー教とインド的ものの見方
U
.バラモン教
  インダス文明とアーリア人のインド進出
  カースト制度
  先住民とアーリア人の宗教の融合
  ヴェーダ聖典とバラモン教の成立
  梵書(ブラーフマナ)とバラモン教の形骸化
  森林書(アーラヌヤカ)と哲学思想の深化
V
.ウパニシャッドの宗教
  ウパニシャッドの意味
  ウパニシャッドの成立年代と時代背景
  人間中心の世界観・・・創造神話の世界
  ブラフマンとアートマン・・・帰一思想(一元論)への道

  一切これブラフマンである・・・シャーンディリヤの教説
  お前はそれである・・・ウッダラーカの教説
  このアートマンはただ「非ず、非ず」と説き得るのみ

  ・・・ヤージニャヴァルキヤの教説
W.業と輪廻
  ウパニシャッド以前の死生観
  五火二道説
  ヤージニャヴァルキヤの業と輪廻説


第二部・インドの仏教
T
.釈尊の仏教
  ウパニシャッドと仏教・・・思想の加上
  釈尊の生い立ちとその時代状況
  釈尊出家の動機
  仏教以前・・・ヤージニャヴァルキヤ師の思想

  釈尊の出家と修行
  ブッダ誕生
  仏教誕生
  仏教・基本中の基本
U.釈尊の宗教・・・仏教の原始の姿
  日本人の死生観・再考
  業・・・仏教(インド人)の人間観
  業とその報い・・・因果の道理
  戒・・・善悪の物差し
  四諦・・・観察(苦)分析(集)対策(滅)実施(道)
  中道・・・正見と偏見
  無常・無我・・・老いと死
  欲望・・・執着の源
V.釈尊のご遺言・・・大パリニッバーナ経
  しばしば会議を開き、協同して為すべきことを為している
  ・・・衰亡を来たさないための七つの法
  四つのすぐれた真理が覚られ、通達された
  ・・・再び迷いの生存を受けるということはない
  仏と法と僧に対し清らかな信仰を起こしている・・・法の鏡
  自らを島とし・・他人をたよりとせず・・・法を島とし
  ・・他を依りどころとせず
  久しからずして、修行者完成者は亡くなるであろう・・・入滅の予言
  それらの文句を・・・一つずつ経典に引き合わせ
  戒律に吟味すべきである
  もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい


 日本は大乗仏教の国と言われ、いわゆる原始仏教(釈尊の仏教)を軽視しがちな傾向がある。しかし、その大乗仏教は釈尊の仏教の上に築かれたものである。本書はその釈尊の仏教を誰もが容易に手に入る資料を用いて解説したものである。解説とはおこがましいが、要するに、自分自身に解説したと言うことである。

 仏教は宗教である。本書で著者が主張したかった一点もそこにある。釈尊は当たり前のことを当たり前に説いたにすぎない。生まれた者は必ず死ぬ。しかし、死は無に帰るのではない。死は新たな生の出発点である。今生は次の生涯の準備期間である。だから、今こうして生きるということをないがしろには出来ない。次の生涯のために、釈尊は善行を人々に薦めた。「諸悪莫作。衆善奉行。自浄其意。是所仏教」仏教は法句経のこの四句十六文字に尽きる。

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